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- この記事はこんな方に向けて書いています
- 「ダウンジャケットって、フェザーや中綿ジャケットとは違うの?性能や特徴が具体的にどう違うかが知りたい」
「この気温でダウンジャケットを着たら変かな?暑すぎたりはしない?」
ダウンジャケットとは、読んで字のごとく“ダウンを素材として使用したジャケット”ですが、中綿やフェザーと混同しやすく、少しややこしいかもしれません。
ショッピングサイトで「ダウンジャケット」と検索しても、実際には中綿のジャケットだったりすることもあるので、違いが余計に分かりにくいという背景もあります。
こんにちは!「ダウンリユース」管理人のnomです。
アウトドアをきっかけにダウンウェアに興味を持ち、「日本繊維製品消費科学会」に入会、論文からダウンの情報を学んでいます。
コスパ系~高級ダウンまで、10着以上ダウンジャケットを購入し、日々ダウンの着こなしを楽しんでいます。
この記事では、ダウンウェアに初めて興味をもっていただいた方に向けて、「ダウンジャケットとは何ぞや?」ということを、余すことなく説明していきます。
ダウンは身近な製品ですし、日常生活に生かせる情報もありますので、ダウンジャケットに興味を持っている方は、ぜひ最後まで読んでいってください。
ダウンジャケットとは、水鳥の羽毛(ダウン)を利用したジャケットのこと
ダウンジャケットとは、ダウンと呼ばれる鳥の羽毛の中でも特に柔らかく軽い部分を利用して作られたジャケットのこと。
ダウンは天然素材で最も保温性が良いとされており、とくに熱伝導率が低い空気を多く含むことから断熱性に優れます。
出典:苗加 完爾.『羽毛衣類について』.1980/11/25
水鳥が寒い地域にも生息できるのは、ダウンという保温性と断熱性に優れた羽毛を持つからなのです。
ダウンは水鳥の羽毛の中でも深部にわずかに生えるもので、鳥1羽につき10g程度しか取れないため非常に貴重な資源となっています。
1着のダウンジャケットをつくるためには、数十羽の羽毛が必要です。
ダウンジャケットは他の服に比べても高価だといえますが、ダウン自体が貴重なものであるため仕方ないと言えます。
また、ダウンは大きく分けるとグース(ガチョウ)ダウンと、ダック(アヒル)ダウンの2種類に分かれます。
それぞれ繊維の太さや羽毛の大きさが異なり、高品質なダウンは繊維に空気を多く含むことができ、保温力が高いです。
一般的に、グースダウンは高級で、ダックダウンは比較的安価とされます。
グースダウンの方が暖かくて高品質って聞いたけどホント?
同じフィルパワー、同じダウン量ならどちらも暖かさは変わりません。
ダックの方がリーズナブルな素材なので、コスパが良いですよ。
ただ、グースの方が品質を示すフィルパワーが高くなりやすいのは確かです。
フィルパワーについては後述します。
日本のダウンジャケットは1951年、「ザンター」から始まった
ザンター公式
日本でダウンジャケットが着られるようになったのはいつから?
1951年、東洋羽毛工業株式会社が「ザンター」というダウンウェアブランドを立ち上げたことから、日本のダウンジャケットの歴史が始まりました。
ちなみに、今も「ザンター」は続いていますよ。
日本で羽毛が生産され出したのは昭和初期(1930年前後)、一般家庭に羽毛製品が普及しだしたのは1960年代中期と、世界の中でも比較的歴史は浅いです。
当時まだまだ“ぜいたく品”として認識されていたダウンですが、一般にダウンが普及されていない中、いち早く羽毛の可能性に目をつけたのが東洋羽毛工業株式会社です。
東洋羽毛工業株式会社は、1951年にダウンウェアブランドである「ザンター」を立ち上げ、登山用のダウンウェアを日本で初めて開発しました。
開発の際は、極寒のマナスル山での実証が繰り返されたそうです。
マナスル山とは、標高8163mの、ネパールに存在する山です。
ザンターは1973年に東洋羽毛工業株式会社から分離し、ダウンウェア専門の会社として独立しました。
機能性の高い質実剛健な製品を開発し続け、今も日本の南極観測隊などにウェアを提供しています。
まさに、ザンターは日本のダウンジャケットの先駆者です。
ザンターは聞きなじみのないブランドかもしれませんが、SHOPLIST で一部取り扱いがあったりするので、一度商品も見てみてくださいね。
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ダウンジャケットが暖かい理由は、断熱性の高さにある
ダウンジャケットが暖かいのは、ダウンが空気を含んで断熱層をつくり、体温が放出されるのを防いでいるから。
寒い地域では住宅の壁に断熱材が使われますが、ダウンはまさに断熱材のような役割を果たしていると言えるでしょう。
なぜ空気を含むと断熱性があがるの?
物質の中でも、空気はトップクラスに熱伝導率が低いからです。
あらゆる物質の中でも、空気はトップクラスに熱伝導率が低く、ダウンジャケットが外気との間に空気の壁を作ることで、体温を逃がしません。
暖かさを保つ仕組みとしては魔法ビンと同じと説明すると、もっとわかりやすいかもしれません。
魔法ビンも、同じようにビンの外側と内側のすき間に空気の層をつくり、熱を遮断しています。
上の図はかなり簡単な図にはなっていますが、THERMOSの公式サイトに掲載されている図を参考にして制作しています。
魔法瓶の秘密|THERMOS
また、他にも空気が断熱材として利用されている例としては、飛行機の窓などにも使われる「複層ガラス」などがあります。
出典:YKK AP株式会社 公式サイト
複層ガラスは、窓に2枚以上のガラスを使い、ガラスとガラスの間にある乾燥した空気を断熱材として活用。
建物の窓が複層ガラスになっていると、夏場の暑さ・冬の冷たい空気をさえぎって、室内の温度を一定に保ちやすくなります。
ダウンジャケットはなぜ暖かい?
- 空気は物質の中でも熱を伝えづらい。
- 空気を多く含むダウンは断熱材の役割を果たし、体温を逃がさないので服の中が暖かくなる。
ダウン・フェザー・中綿の違い
フェザーは軸のある硬い羽根のこと
ダウンと混同されやすい素材として、フェザーがあります。
ダウンは先ほど説明したように、ボールのような形の羽毛のこと。
対してフェザーとは、同じく鳥の羽ですが、軸のある硬めの羽です。
フェザーは、上の写真のように鳥の羽と聞いてイメージできるような形をしています。
ダウンとフェザーは一緒にダウンジャケットの中にパックされています。
ダウンジャケットを着ているとたまに縫い目から硬い羽が飛び出てきますが、その羽がフェザーです。
- フェザーの特徴
- ・ペラペラとしており、ダウンのような立体感がないため、空気を含まない
- ・硬くて反発力に優れるため、ダウンの復元力(もとに戻ろうとする力)の補助の役割を担う
ダウンの復元力とは、例えば、外出時にダウンジャケットを着たまま電車の椅子にもたれたりすると、一時的に背中の部分のダウンがつぶれてしまうのがわかると思います。
しかし、椅子から立ち上がれば、すぐに空気を含んでもとの形に戻っていきますよね。
フェザーは、そのようなダウンの反発力・復元力を手伝っています。
ちなみに、フェザーには、ダウンのグースとダックのように、2つの種類があります。
- ラージフェザー:羽、と聞いてイメージできる羽。軸が硬く、ペラペラと平面的な形。
- スモールフェザー:小さく、フェザーの中では比較的柔らかい羽。少し丸まったような形。
ラージフェザーとスモールフェザーでは、スモールフェザーの方がジャケットの間から飛び出しづらいなどの特徴をもち、高品質であるとされています。
使われているのがラージフェザーかスモールフェザーかの見分け方は、ダウンジャケットを販売している公式ブランドサイトに記載してあるものを確認するか、記載がなければダウンの質感を触って確かめてみるとある程度はわかります。
ラージフェザーの場合は少しゴワついたり、硬い感じがあります。
反対に、スモールフェザーの感触は柔らかく、“羽の芯がある感じ”がありません。
フェザーって、ダウンだけじゃつぶれちゃうからって後から混ぜているの?
ダウンとフェザーは原料の段階である程度混ざっています。
ダウンを製品にする途中で、ダウンとフェザーの混合率によって仕分けされています。
フェザーの割合が多い製品の中には、後からフェザーを混ぜているようなものもあるかもしれませんが…。
実は、ダウンとフェザーは反発力などを考えて後から混ぜているのではなく、ダウンを採取した段階で、ある程度勝手に混ざってしまっています。
ダウンジャケットにはダウン90%・フェザー10%などの記載がありますが、それをどうやって区別しているのかというと、ジャケットにダウンを詰める前に、風の力によって混合率が仕分けされています。
ダウンの比率が高いほど空気を良く含むため軽くなり、風によって遠くまで飛びます。
そうやって、より遠くまで飛んでいったダウンが高品質なものとして仕分けされているのです。
中綿は人工的に作られた綿
ダウンは丸いボールのような羽毛、フェザーは硬い軸のある羽。
中綿はそのどちらでもなく、ポリエステルなどの化学繊維で人工的に作った綿のことです。
クッションの中身と同じようなものを想像してもらえればいいでしょう。
綿、と聞くと綿花からとれる天然素材を想像してしまいますが、一般的に、中綿ジャケットに詰められている綿は天然のコットンではありません。
中綿ジャケットには、以下のような特徴があります。
- ダウンジャケットに比べるとリーズナブル
- 水・汚れに強く、自宅でも簡単に洗濯できる
- ダウンジャケットのように空気を含まないので、同じ“かさ”のジャケット同士で比較すると重い
- 保温性・断熱性はダウンジャケットに劣る
中綿の特徴を簡単にまとめると、ダウンより安いけど、機能面では劣る、ということがいえます。
しかし、一般的にそうであるだけで、アウトドアメーカーが作る中綿ジャケットの中には、ダウンに負けず劣らずの機能を持つ“高機能中綿”なども開発されています。
高機能中綿では、THE NORTH FACEで使われている「プリマロフト」などが代表的。
ダウンのフィルパワーが高いほど高品質で暖かい
フィルパワー(FP)とは、簡単に言えばダウンの復元力や反発力を数値化したものです。
一定のサイズにダウンをつぶしたとき、どれだけ元の形に戻るか、を表しています。
ダウンの復元力が高いということは、ダウンが“ふわふわ”を維持でき、空気をより多く含めるということ。
よって、フィルパワーが高いダウンを使ったジャケットほどより軽く、暖かい高品質なものとなります。
フィルパワーの具体的な数値は、30gのダウンに一定荷重をかけた場合にどれくらいの“かさ”があるかで表されます。
例えば500フィルパワーなら、30gのダウンをある程度つぶしても、500立方インチに再びふくらむ、ということです。
出典:一般社団法人 日本繊維製品品質技術センター
フィルパワーの目安ってどれくらい?
ダウンジャケットに使われるダウンなら、600フィルパワー以上が高品質といえるラインです。
さらに700以上なら、最高レベルの品質だといえます。
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- 【各ブランド最強を比較】ダウンジャケットの性能を表すフィルパワーとは?
ダウンジャケットは地域・気温に合わせてスペックを選ぶ
ダウンジャケットを購入する際には、ブランドや価格だけでなく、自分の体型や用途に合ったサイズ、機能性を選ぶことが大切です。
ダウンジャケットは特に寒さを軽減させるために買う場合が多く、住んでいる地域や、使いたいシチュエーションの気温に合わせてスペックを選ぶと満足度が高いと言えます。
ダウンジャケットのスペックとは、フィルパワーや中のダウン量のこと!
ただ、フィルパワーについては記載されている製品が多いものの、ダウン量についてはいくら入っているのかよくわからない製品も多いです。
なので、ここではダウンジャケットのダウン量をCANADA GOOSEのような“厚めのジャケット”と、ユニクロのウルトラライトダウンのような“薄めのジャケット”の2種類に分けて考えましょう。
その2つの中で、フィルパワーごとに気温の目安を解説します。
インナーダウンとしてダウンジャケットを使用する場合は、また別の基準になります。
また、筆者は寒いのが苦手なため少々余裕をもって選んでいます。
ご参考までに。
- 厚めのダウンジャケットと丁度いい気温
- 500~600フィルパワー…10 ℃前後
600~700フィルパワー…10℃~5℃
700フィルパワー以上 …5℃以下
- 薄めのダウンジャケットと丁度いい気温
- 500~600フィルパワー…14~12℃前後
600~700フィルパワー…12℃~10℃
700フィルパワー以上 …10℃~5℃
ダウンジャケットを選ぶ際は、スペックも参考にしてみるといいでしょう。
ただ、もしかしたら“気に入ったデザイン”であることが一番大事かもしれませんが…。
ダウンジャケットのインナーは薄手でいい
ダウンジャケットを着るような季節は、厚着をしてどうしても着ぶくれが気になってしまいますよね。
しかし、ダウンジャケットを着るときはインナーを薄手にしたほうが効率よく暖かくなれるのはご存じでしょうか。
- この記事の前半にて…
- ダウンジャケットは、ダウンが空気を含んで断熱層をつくり、体温が放出されるのを防いでいるから暖かい、という説明をさせていただきました。
ここから、放出されなかった熱はどうなるのか?という話になるのですが、ダウンによって放出されなかった熱は服の中で反射して、効率よく体を暖めてくれます。
その際、インナーを薄手にしたほうがダウンに体温が伝わりやすく、伝わった体温が反射され、より暖かくなれるというわけです。
こんなことを書いている私自身、この情報を見たときは「ほんとかな?」と思いました。
しかし、情報をたどっていて見つけた『羽毛衣類について』という論文でも、同じようなことが説明されていました。
また,ダウンウェアのように保温性の著大なものに,普通の衣類(セーター,シャツ等)を重ね着しても重量が増すばかりで,ほとんど意味がないことも明らかにされている.
さらに羽毛の特性である吸湿放散性能は,ダウンウェアにおいても当然十分に発揮されるものであることは,いうまでもない.
こうした点を踏まえれば,ダウンウェアの効果的な着方というのも明らかだと思われる.羽毛そのものの性質から見ても,鳥の羽根の下はすぐ肌になっているように,肌にできるだけ近いところで着る方がより暖かいし,より保温性能が発揮されやすい(ダウンパーカーなどはともかくとして,ダウンベストはそういえる).
ともかく厚着をしてダウンウェアを一番上に着るような着方は,ダウンウェアの持つ特性を生かしきれてないといえるだろう.
出典:苗加 完爾.『羽毛衣類について』.1980/11/25
また、この論文において「ダウンジャケットは毛糸セーターの8枚分に相当する保温性を持つ」ことが言及されており、そこからさらに厚着をしても、重いだけでそれほど意味はない、ということが示されています。
普段着でダウンに合わせるなら、薄手のセーターやカジュアルシャツなんかがおすすめかな!
ただし、オーバーサイズのダウンジャケットを着用している場合は例外です。
ジャケットがオーバーサイズでインナーを薄手にすると、肌とダウンとのあいだに余分なすき間ができ、そこから熱が逃げてしまいます。
よって、ダウンウェアがオーバーサイズなら、肌とダウンの間を埋めるために厚着がおすすめです。
ただ、ジャストサイズなら全部が全部薄手にしたほうがいいわけではありません。
気温に適したダウンのスペックなら、という条件の上でインナーを薄手にしましょう。
寒いと感じたら無理しないように。
ダウンジャケットの代表的な有名・人気ブランド
ブランド名 | 創業年 | 本社 | ブランドイメージ | 価格帯 | 公式サイト |
モンクレール | 1952 | イタリア (創業はフランス) | リッチ ゴージャス | 20~30万 | 詳細を見る |
カナダグース | 1957 | カナダ | 無骨 アウトドア | 10~25万 | 詳細を見る |
ヘルノ | 1948 | イタリア | 上品 スマート | 10~20万 | 詳細を見る |
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Moncler(モンクレール)
Monclerは、1952年にフランスで創業されたダウンウェアブランド。
Monclerのダウンジャケットは“プレミアムダウンウェア”として、決して安くはない値段ながら、世界中で愛されているダウンウェアのひとつ。
Monclerの扱うダウンウェアの特徴は、ボリュームのある高品質なダウンを使用していながらも、細身でスタイリッシュなシルエットを実現していることです。
それにより、スポーティで無骨、アウトドアに利用されるイメージが強かったダウンジャケットを、ファッショナブルな普段着として格上げさせました。
筆者の偏見にはなりますが、ブランドイメージはリッチ・ゴージャスといった雰囲気で、「お金持ちになったら、いつかは着てみたいダウンジャケット」です。
代表的なモデルは、特徴的な光沢で一目でモンクレールだとわかるMAYAや、MONTCLA・MONTGENEVREなど。
「モンクレー」だと思ってた!モンクレー“ル”なの?
どちらも間違いではありません。
「Moncler」が発祥したフランスでの読み方は「モンクレー」で、最後の“r”は発音しません。
英語読みだと「モンクレール」となり、“r”も音に含まれます。日本ではモンクレール派が多いようです。
CANADA GOOSE(カナダグース)
出典:CANADA GOOSE
CANADA GOOSEは、1957年にカナダで創業された、ダウンウェアのグランドです。
CANADA GOOSEでは、最低でも600フィルパワー以上、高いと800フィルパワーほどにもなる高品質なダウンをふんだんに使用しており、よほど寒い地方でもなければ「Tシャツの上にCANADA GOOSEのダウンを羽織れば間に合う」ほどのスペックの高さを誇ります。
CANADA GOOSEの特徴は、ワッペンをはじめとして、ひと目で「CANADA GOOSEだ!」とわかる印象的なデザイン。
また、主張の強いデザインと極上の暖かさを兼ね備えながらも、決して野暮ったいイメージはありません。
他にはない機能性の高さや、個性的かつおしゃれなデザインが評価され、日本でも大人気のブランドとなっています。
公式サイトを見てみると、どれもとってもあったかそう!
CANADA GOOSEのコンセプトのひとつは、“世界一暖かいダウンジャケット”です。その機能は「日本では暑くなりすぎてオーバースペックなんじゃないか」とたびたび話題になるほど。
寒がりな人におすすめかもしれませんね。
HERNO(ヘルノ)
出典:Herno
HERNOは、1948年にイタリアで誕生したファッションブランドです。
厳密に言えばHERNOはダウンウェア専門のブランドではなく、レインコートをはじめとする、様々なアウターウェアを幅広く製造しています。
そんな中2008年、イギリスの有名ブランド「ニールバレット」とのコラボアイテムとして、ダウンウェアを販売。
これが大ヒットし、「HERNOといえばダウン」のイメージが定着していきました。
今では、製造するダウンウェアの質の高さから、“ダウンの代表的なブランド”として多くの人に知られています。
ジャケットの素材にこだわり、ラグジュアリーな素材はもちろん、スポーティや機能性を重視した素材を活用し、HERNOならではの品のあるイメージを守りつつ、実用性もある優れたダウンウェアが数多く取り揃えられます。
ジャケットの色がシンプルで、「大人」って感じだね。
シルエットも細身でキレイですし、ダウンを上品に着こなせますね。
デザインにクセが無く、ダウンを扱うブランドの中でも万人受けしやすい印象です。
ダウンジャケットの寿命は3~4年
一般的に、ダウンジャケットは3~4年が寿命だと言われます。
着ているうちに以下のような変化が現れたら劣化のサイン。買い替えを検討しましょう。
- ジャケットから頻繁に羽がでてくる
- ジャケットが購入当初から明らかに薄くなっており、暖かさを感じない
- 生地の色落ちやすり切れがある
ダウンジャケットの表面がポリウレタン生地の場合は、長年使っていると加水分解が起こることもあります。
加水分解とは、生地が過度な水分に反応してボロボロと剥がれ落ちていってしまう現象のことで、経年劣化により起こりやすくなります。
ポリウレタンが使われているダウンとは、シームレスダウン(接着部分にポリウレタンが使われる)や表面にフェイクレザー加工がされたダウンなどです。
加水分解を起こした箇所はかなり悪目立ちして汚い印象になってしまい、しかも、どんどんその部分が広がっていきます。
そのため、ポリウレタンを使ったダウンジャケットを着ている場合は、加水分解が起これば寿命と考えることもできるでしょう。
- ダウンジャケットの寿命が3年と言われるわけ
- ポリウレタンの寿命が製造から3年程度なので、具体的に言うと、「ポリウレタンが使われているダウンジャケットは素材の特性上3~4年が寿命となる」が正解です。
ダウンジャケットは、湿気や圧迫が保温力に影響を与えるため、保管方法にも注意が必要です。
保管する際には、乾燥した場所で、圧縮袋などに詰めずに風通しの良い場所に吊るすことが推奨されます。
ダウンジャケットの修理は専用キットを使うか、専門店に依頼する
ダウンジャケットは、裂けや穴が開いた場合にリペアが必要になることも。
リペアには、自己修理用のパッチやキットが販売されているほか、専門店に依頼するなどの方法もあります。
- ダウンジャケットに穴が空いたら…
- 自分で修理する場合…安く済むが修理あとが目立つ。登山やアウトドアなど、スポーツ用ダウンにおすすめ。
専門店に依頼する場合…費用はかかるが修理あとは比較的目立たない。おしゃれ着におすすめ。
ただし、リペアによって購入店舗の保証が無効になる場合もあるため、注意が必要です。
修理も可能。満足度No.1!ダウン50000着以上の実績あり
着古したダウンジャケットは燃えるゴミへ|できればリサイクル
ダウンジャケットが加水分解でボロボロに!捨てるときはどうすればいいの?
ダウンジャケットは、基本的に燃えるゴミです。
ファスナーなどの金属部品があれば切り分けて、そちらは燃えないゴミで出しましょう。
ただ、捨てるぐらいならリサイクルに出してほしいというのが正直なところ。
世界的なダウン需要の高まりにより、生きた水鳥からダウンが採取されている現状もありますからね。
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- 【得する処分方法5選】ダウンジャケットの捨て方は燃えるゴミか粗大ゴミか?
先ほど、「ダウンジャケットの寿命は3~4年(ポリウレタンが素材の場合)」だと説明しましたが、ジャケット自体の寿命は3~4年でも、素材としてのダウンの寿命はさらに長く、10~15年は使えます。
ダウンはもともと長寿命な素材で、長年の着用で皮脂や汚れが付着したダウンでも、洗浄することで何度も使うことができるのです。
ダウンのリサイクルをおすすめする背景は、ダウンの原料となる水鳥を守ることです。
ダウンの多くは食肉用の水鳥から採取されていますが、ダウン需要の高まりもあり、羽毛の採取のみを目的として生きている水鳥から採取されるのが問題視されることもあります。
生きてる鳥から羽をむしってる…、寒くなっちゃってかわいそうだね。
ダウンのリサイクルってどうやってできるの?
一般社団法人「Green Down Project」が、ダウンの回収を行っています。
回収場所は全国のショッピングモールなどに入っているセレクトショップやアウトドアショップ。
回収対象となるのはダウン率が50%以上のダウン製品ですが、ダウンジャケットならクリアしているものが多いはずです。
他にも、回収対象となるダウン製品には多少の条件があります。
回収対象となるダウンの条件
- ダウン率50%以上のもの
- 中のダウンが濡れていないもの
条件を満たしているなら、ジャケットに穴が開いていようと多少汚れていようと関係なく、すべて回収が可能です。
出典:Green Down Project
「Green Down Project」のダウン回収場所は、こちらから確認してみてください。
また、ユニクロでも、自社で販売されたダウン製品を回収する取り組みが独自に行われています。
出典:ユニクロ ダウンリサイクル
ユニクロ各店舗にはダウン製品の回収ボックスが設置されています。
もしユニクロのダウン製品を利用しているなら、そちらも検討してみて下さい。
リサイクルが面倒なら、買取という選択肢もおすすめです。
ブランド物のダウンジャケットなら、高く買い取ってくれることも多いですよ。