【1年1回も必要ない】洗濯・クリーニング頻度を減らすダウンお手入れのコツを解説

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【1年1回も必要ない】洗濯・クリーニング頻度を減らすダウンお手入れのコツを解説
この記事はこんな方に向けて書いています
「ダウンジャケットをしょっちゅう洗濯するのって面倒…。洗濯回数を少なくする着方やお手入れ方法ってある?」

外側からだと中の汚れ具合がわかりづらいし、ダウンってどのタイミングでクリーニングすればいいの?」

ダウンの洗濯やクリーニングは、し過ぎても良くないし、しなさ過ぎてもダメ。
適切なタイミングを見極めるのは困難だといえます。
そもそも、ダウンは手洗いをする必要があり面倒なので、洗濯回数を減らすことができればそれが一番いいです。

管理人
管理人

こんにちは!「ダウンリユース」管理人のnomです。
アウトドアをきっかけにダウンウェアに興味を持ち、「日本繊維製品消費科学会」に入会、論文からダウンの情報を学んでいます。
コスパ系~高級ダウンまで、10着以上ダウンジャケットを購入し、日々ダウンの着こなしを楽しんでいます。

今回はダウンの適切な洗濯頻度についてや、洗濯の回数を減らせるお手入れ方法はどのようなものかを解説していきます。

この記事で説明する方法を実践することで、これまでよりもダウンをより簡単にお手入れでき、保温性を保ったまま長く着ることができるようになります。

ダウンの洗濯・クリーニング頻度について悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

ガチョウ先生
ガチョウ先生

お手入れのポイントは陰干しです。

定期的に陰干しすることで、洗濯の回数を減らしてもダウンの機能性を損なうことなく着ることができます。

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ダウンジャケットの適切な洗濯頻度は3年に1回~1年1回

ダウンジャケットの洗濯・クリーニングの適切なタイミングは、着ている回数によって変化します。
例えば冬場に毎日着ているようなダウンジャケットなら、1年に1回程度洗濯、またはクリーニングしたほうがいいでしょう。

ダウンジャケットの適切な洗濯・クリーニングのタイミング
冬場は毎日着ている:1年に1回洗濯またはクリーニング

2日に1回着ている:2年に1回洗濯またはクリーニング

3日に1回着ている:3年に1回洗濯またはクリーニング

「今年はそんなに着なかったし、洗濯するほどじゃないな」というダウンジャケットなら、シーズン終わりに気になる汚れを部分洗いし、陰干して保管しておけば十分です。

アヒルくん
アヒルくん

思っていたよりも洗濯回数が少ない感じだね。

ガチョウ先生
ガチョウ先生

しなさすぎも良くありませんが、ダウンは頻繁に洗濯すると保温性能が落ちてしまうため、他の衣類よりも洗濯回数を減らした方が良いですよ。

これはクリーニングの場合も同様です。

着るシチュエーションによってダウンの洗濯頻度は変わる

上で説明した内容は、主にダウンジャケットをタウンユースで着る場合の洗濯頻度です。

登山やアウトドアなど着用中に汗をかいたり、汚れたりするシチュエーションが多いなら、もう少し洗濯の回数を増やす必要があります。

ダウンジャケットの洗濯・クリーニング頻度を減らす方法

ダウンジャケットは頻繁に洗濯すると羽毛が傷み、保温性能が落ちてしまいます。
洗濯回数を減らすために、以下の点を守ると良いでしょう。

  • 着用後(特に汗をかいた日)はできるだけ陰干しする
  • 雨の日は着用を避ける
  • ダウンジャケットを適切に保管する
  • インナーにタートルネックを着る
  • エリ・そでの汚れは部分洗いで落とす

着用後はできるだけ陰干しする

ダウンジャケットにとって水分は天敵です。
着用後に陰干しするとダウンジャケット内の湿気を放出させられ、ダウンの劣化やカビを抑えることができます。

寒い冬でも、知らず知らずのうちに汗をかいてしまっているもの。
毎回とは言いませんが、着用後はできるだけ陰干しをするようにしましょう。

また、長期保管時、夏場に一度陰干しをしておくことで、梅雨にたまった湿気を放出させることができます。

雨の日は着用を避ける

ダウンは濡れると機能性を失うので、雨の日は着用を避けるのが基本です。

どうしても寒くてダウンを着たくなったら、上にカッパを着るなどして直接濡らさないように対策を。
ゴアテックスなど、雨に強い素材のダウンジャケットを活用するのも手です。

また、着ている最中に雨に降られてしまった場合は、乾かしてから収納するようにしましょう。
濡れた状態で収納してしまうとカビが発生したり、ポリウレタンなどの水に弱い生地なら加水分解してしまう原因となります。

ダウンジャケットを適切に保管する

ダウンジャケットを保管するときは、服と服の間を適度に空けておきます。
そうしておくと、

  • 保管時に湿気がこもりづらくなる。
  • 羽毛がつぶれないので、ボリュームを保ちやすくなる。

などのメリットがあります。
ハンガーにかける場合は、肩の部分が広くなっているタイプを選ぶとダウンの型崩れを抑えることが可能です。

インナーにタートルネックを着る

タートルネックを着用することで、首もとの皮脂や汗などをカバーすることができます。

個人的には、ダウンジャケットを着ていて一番臭いが気になったり、汚れが溜まりやすいのが首もとです。

ダウンのジッパーを上げきらないようにしてみたり、マフラーを着用するようにしてみたりといろいろ試しましたが、タートルネックが最も首まわりの汚れを防いでくれました。

上の写真はセーターですが、ユニクロヒートテックなどの洗えるタートルネックを用意しておくのがおすすめです。

エリ・そでの汚れは部分洗いで落とす

首もとや袖口などの汚れが気になる場合は、わざわざ洗濯をしなくても部分洗いで十分です。
中性洗剤をうすめてタオルやスポンジに含ませ、よく拭きます。

汚れが取れたら、洗剤が残らないようにしっかりとふき取りましょう。

頑固な汚れはベンジンを使うと取れる可能性がありますが、素材によって相性があるので要確認

ベンジンはホームセンターや一部薬局で取り扱いがあります。
ライター用と染み抜き用があるので、しっかりと染み抜き用を選びましょう。

ガチョウ先生
ガチョウ先生

ベンジンは揮発性かつ引火のおそれがあります。

使うときは風通しのよいところで行い、ストーブの近くは避けましょう。

【基本は手洗い】ダウンジャケットの洗濯方法

ダウンジャケットの洗濯は、基本的に手洗いで行います。
具体的な手順は以下。

用意するもの

洗濯桶(大きめのバケツでもOK)
ぬるま湯
洗剤(中性、できればダウン用洗剤)
あれば撥水スプレー

  1. ダウンジャケットにキズや破れがないか確認する(あればリペアシートなどで修復)。
  2. フロントやポケットのジッパーを全て閉じておく。
  3. 洗濯おけにダウンがひたるぐらいのぬるま湯を入れて、濃くなりすぎないよう様子をみながら洗剤を入れる。
  4. ジャケットをたたみ、ダウンのふくらみをつぶすようにして丁寧に空気を押し出す。
  5. 空気を押し出した状態のジャケットをぬるま湯につける。しっかりと湯が行きわたるようにさらに空気を押し出す。
  6. 押し洗いをする。軽く押す程度でOK。
  7. すすいだら、桶を傾けてゆっくり水を抜き、ジャケット内の水が自然に抜けるのを待つ。
  8. ジャケットを軽くまいてさらに水分を押し出す。再度ジャケットをすすぎ、水が濁らなくなるまで7~8を繰り返す。
  9. ジャケットのジッパーを開けた状態で脱水へ。洗濯機のドラムに沿わすように置くと効率よく脱水できる。
  10. 撥水スプレーを塗布する(注意:スプレーによっては乾燥後に塗布するものもあります)。
  11. 乾燥機で乾燥させる。
  12. ダウンのボリュームを損なわないようにハンガーなどにかけて保管。

通常の中性洗剤を使っても洗濯できますが、ダウン専用の洗剤を使うことで、よりふっくらとさせることができます。

以下は、10年着用したモンベルダウンをダウン用洗剤で洗った後の写真です。
劣化してペラペラになったダウンでしたが、ボリュームをある程度戻すことができました。

より詳しい手順が知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
写真付きで解説しており、ダウン用洗剤の効果についても検証しています。

洗濯のしなさすぎも良くない

頻繁な洗濯はダウンジャケット内の羽毛を傷めますが、かといって洗濯回数を減らしすぎるのも良くありません。
ダウンジャケットを繰り返し着用していると、羽毛に皮脂や汗などの汚れが蓄積して、ダウンの保温性が落ちてしまうためです。

定期的な洗濯やクリーニングにより、溜まった汚れを落としてあげることもまた大切だと言えます。

ガチョウ先生
ガチョウ先生

ダウンに汚れが溜まってくると、ダウンのボリュームが減り、暖かくなくなってきます。

「なんとなく着ていて暖かくなくなってきた…」と感じたら、洗濯やクリーニングをすれば復活する可能性もありますよ。

ダウンジャケットクリーニング代の相場は1着3000円~

洗濯できないダウンの場合には、定期的なクリーニングが必要となります。
他の服と比べてもダウンジャケットのクリーニング料金は高く、相場は3000円~。

お店ごとの料金体系や、ドライクリーニングかウェットクリーニングか、によっても料金が変わってきます。

  • ドライクリーニングの相場 :3,000~5,000円
  • ウェットクリーニングの相場:7,000~15,000円
アヒルくん
アヒルくん

けっこう値段が変わるね…。
ドライクリーニングとウェットクリーニングってどう違うの?

ガチョウ先生
ガチョウ先生

ドライクリーニングは、石油系溶剤や有機溶剤をつかって汚れを取り除くクリーニング。
対してウェットクリーニングとは、家庭でする洗濯と同じように「水」を使って汚れを落とすものです。

ウェットの方が料金はかさみますが、油脂を落としすぎないので、羽毛に優しいクリーニングとなっています。

ドライクリーニングは油性の汚れに特化しているため、確かに汚れはしっかりとおちるのですが、ダウンジャケットに本来必要な油分まで落としてしまうおそれがあります。

2つのクリーニングを使い分けるとしたら、

  • 気軽に着れるダウンジャケットならドライクリーニングで安く抑える。
  • ブランドダウンなら長持ちさせるためにウェットクリーニングを依頼する。

のように使い分けるのがおすすめです。

ブランドダウンは専門店でウェットクリーニング

ブランド物のダウンジャケットをクリーニングする場合は、専門店に依頼するのがおすすめ。

ダウンクリーニングに精通しているお店ではウェットクリーニングを採用しており、ダウンに本来含まれている油分を除去せずに汚れを落とすことが可能です。

仕上がりがふっくらとするため、ダウンのボリュームを回復させることができます。

ダウンを専門にしているクリーニング店は少し珍しいですが、当サイトでは50000着以上の実績がある老舗、HIRAISHIYAをおすすめします。

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ダウンジャケット洗濯・クリーニング頻度のまとめ

  • ダウンの洗濯・クリーニング頻度は着用回数や着るシチュエーションで変わる。
  • 冬場に毎日着用しているなら、年1回のクリーニングがおすすめ。
  • ダウンジャケットの洗濯回数を減らす対策には、こまめな陰干し・雨の日は避ける・タートルネックを併用する、などがある。
  • 洗濯しすぎても、しなさすぎてもダウンの機能性を損なう。
  • クリーニング料金の相場は3,000~15,000円。ウェットクリーニングは質の高いクリーニングだが値段が張る。

定期的な洗濯・クリーニングは必要ですが、あまりし過ぎても羽毛を痛めてしまうため、今回紹介した方法で丸洗いする回数を減らすようにしてみてください。

当サイトでは、ダウンの寿命を伸ばすポイントなども別記事にて解説しています。
お手入れ方法はそちらでも書いているので、ぜひ参考にしてみてください。