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- この記事は下記のような疑問を持つ方向けの記事です
- 「ダウンを洗わずに使ってきたけど、襟まわりの汚れが気になってきた…」
「ダウンって洗ったほうがいいの?」
「洗っても洗っても襟の汚れだけ取れない!」
ダウンの襟汚れは気になってきたころには頑固になっていて、普通に洗うだけではなかなか落とせないことが多いですよね。
こんにちは!「ダウンリユース」管理人のnomです。
アウトドアをきっかけにダウンウェアに興味を持ち、「日本繊維製品消費科学会」に入会、論文からダウンの情報を学んでいます。
ファッションビジネス能力検定の資格も勉強中。
この記事では、汗汚れやファンデーション汚れといった汚れ別に、それぞれ襟汚れの取り方を解説。
同時に、洗う回数を減らせるように襟汚れをできるだけ防止する方法も説明します。
ダウンの襟汚れに関する疑問をまとめて解決!
襟汚れに悩まされている方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
ウエットクリーニング対応の宅配クリーニング
ダウンジャケットの襟汚れの原因は汗・皮脂やファンデーション
ダウンジャケットの襟汚れの原因は主に、
- 汗や皮脂
- ファンデーション
などです。
ダウンジャケットはTシャツのように気軽に洗うことができないため、これらの汚れを放置してしまいがち。
そうすると、いつの間にか気軽に落とせない頑固汚れになってしまいます。
襟汚れを放置すると臭いの原因+ダウンがしぼむ
ダウンジャケットの襟汚れを放置すると臭いの原因になりますし、中のダウンに汚れが浸透してしまって重くなり、ダウンのふくらみも失われてしまいます。
そうやって浸透すればするほど汚れが取りにくくなるので、汚れが気になってくる前に定期的にダウンジャケットを洗うのがベストです。
ただ、ダウンは洗いすぎも良くないため、頻繁に洗うべきではありません。
洗う頻度の目安は1年に1回程度。
春になったら、クローゼットにしまう前に洗っておくのがちょうど良いタイミングです。
自宅でダウンジャケットの襟汚れを落とす方法
自宅でダウンジャケットの襟汚れを落とすには、洗濯機に入れるのではなく手洗いをするのがおすすめです。
洗濯機に突っ込んでしまうのも楽で良いですが、濡れたダウンが洗濯機の遠心力で1か所に固まってしまうかも。
そうなると型崩れの原因となります。
洗濯機ではなく、手洗いをしつつブラシで汚れを落とせば、ダウンを傷めずに効果的に襟汚れを落とすことができます。
ダウン襟もとの汗や皮脂汚れはブラシでこすり落とす
汗や皮脂汚れを落とすには、桶に洗剤とお湯を張り、ダウンジャケットを押し洗いしながらブラシで洗っていく方法を取りましょう。
用意するもの
洗濯桶(大きめのバケツでもOK)
ぬるま湯
洗剤(中性のもの、ダウン用洗剤だとよりふっくら仕上がります)
あれば撥水スプレー
これに加え、襟の汚れを落とすために洗濯用のナイロンブラシ、または使わない歯ブラシを用意しておきます。
ブラシはできるだけ柔らかい素材のものを使うと、ダウンのダメージを抑えることができます。
Amazonや楽天で、「ランドリーブラシ」と検索するとちょうど良い物が見つかるでしょう。
具体的な手洗いの手順は以下の通りです。
- ダウンジャケットにキズや破れがないか確認する(あればリペアシートなどで修復)。
- フロントやポケットのジッパーを全て閉じておく。
- 洗濯おけにダウンがひたるぐらいのぬるま湯を入れて、濃くなりすぎないよう様子をみながら洗剤を入れる。
- ジャケットをたたみ、ダウンのふくらみをつぶすようにして丁寧に空気を押し出す。
- 空気を押し出した状態のジャケットをぬるま湯につける。しっかりと湯が行きわたるようにさらに空気を押し出す。
- 押し洗いをする。軽く押す程度でOK。
- ブラシで襟の汚れを落としていく。
- 水ですすぐ。すすいだら桶を傾けてゆっくり水を抜き、ジャケット内の水が自然に抜けるのを待つ。
- ジャケットを軽くまいてさらに水分を押し出す。再度ジャケットをすすぎ、水が濁らなくなるまで7~8を繰り返す。
- ジャケットのジッパーを開けた状態で脱水へ。洗濯機のドラムに沿わすように置くと効率よく脱水できる。
- 撥水スプレーを塗布する(注意:スプレーによっては乾燥後に塗布するものもあります)。
- 乾燥機で乾燥させる。
- ダウンのボリュームを損なわないようにハンガーなどにかけて保管。
詳細は、以下の実践してみた記事をご覧になってください。
以下の記事ではブラシは使っていませんが、写真付きで解説しているため、イメージしづらい場合でもマネするだけでしっかりダウンジャケットを手洗いすることができます。
洗っても皮脂汚れがなかなか落ちないときは、クレンジングオイルを使用することで馴染ませ、落とすことができる可能性があります。
皮脂汚れに悩んでいる方は、下のクレンジングオイルの項をご覧になってみて下さい。
ファンデーションの襟汚れはクレンジングオイルで落とす
ダウンの襟が顔に触れてファンデーションが付いてしまった場合は、クレンジングオイルを使えば効率よく落とすことができます。
洗剤じゃだめなの?
ファンデーションは、「ワックスや油+鉱石パウダー」などの組み合わせで構成されていて、特に油分が洗剤とあまり馴染みません。
同じ油分であるクレンジングオイルを使用することで、ファンデーション汚れを馴染ませて落とすことができます。
方法としては、
- クレンジングオイルをコットンなどに浸透させ、ダウンジャケットの汚れにクルクルと馴染ませていく。
- 汚れに馴染んできたら、お湯を含ませたタオルでふき取る。
- ➀と➁を繰り返し、ある程度汚れを取ることができたら洗濯して洗い流す。
という順序で洗濯すれば、よほどの汚れでなければ落とすことができます。
洗濯方法は上に書いた通りです。
ただし、あまりにつけすぎると今度はクレンジングオイルが浸透しすぎて重くなってしまうので、少量ずつつけながら試していきましょう。
シームレスダウンは自宅で洗濯するのが難しい
そもそも、自宅で洗濯するのに適していないダウンジャケットも存在します。
以下に当てはまるダウンジャケットは、自宅で洗濯することができません。
- シームレスダウン
- ウール素材
- シルク素材
- ファーや毛皮部分が取り外せないダウン
- レザー素材
他はなんとなくわかるけど、なんでシームレスダウンって洗濯しちゃいけないの?
シームレスダウンは縫い目(シーム)のかわりに接着剤で形を保っています。
洗濯によって接着剤がとれてしまって、型が崩れる可能性があるためです。
上のような素材でない場合でも、とりあえず洗濯表記(タグ)を確認しておきましょう。
新しい洗濯表示|消費者庁
洗濯にはぬるま湯を使うので、温度がどのくらいまで平気かを確認しておきます。
30℃がいけるなら大丈夫です。
お湯がダメな場合、冷たい水で洗うこともできます。
クリーニングでダウンの襟汚れを落としてもらう方法
以下に当てはまる人は、クリーニングで襟汚れを落としてもらうのがおすすめです。
- 洗おうとしているのが10万円以上の高級ダウンである。
- 変に自分で洗って失敗したくない。
クリーニングには、ドライとウエットの2種類があります。
それぞれ効果的な汚れの種類や料金が違うため、きちんと理解して使い分けていきましょう。
ドライクリーニングとウエットクリーニングの違い
クリーニングにはドライとウエットの2種類があり、基本的にはウエットの方がダウンにとっておすすめとなります。
しかしウエットの方が料金が高く、汚れの種類やダウンジャケットの用途によって使い分けるのがいいでしょう。
なお、ウエットクリーニングは文字通り水を使って洗浄しますが、水洗いできないダウンでもクリーニングができます。
以下では、ウエットクリーニングとドライクリーニングの特徴を比較できるよう、より詳しくまとめました。
結局、ダウンジャケットの場合だと、どう使い分ければいいんだろう?
ダウンはウエットクリーニングが断然おすすめですが、どうしても料金が高いので、
- おしゃれ着用ダウン、高級ダウンはウエットクリーニング
- 普段着用のダウンはドライクリーニング
のようにして使い分けましょう。
ドライクリーニングは街のクリーニング店に持ち込めば対応してくれることがほとんどですが、ウエットクリーニングは対応している店舗が少ないので、宅配サービスを利用するのがおすすめです。
ウエットクリーニング対応の宅配クリーニング
ダウンジャケットの襟汚れを防止するための対策
ダウンジャケットの襟汚れを防止する方法は、以下のようなものがあります。
- ダウンと肌が直接触れづらいような服装にする。
- 防水スプレーを塗布しておく
それぞれ、詳しく説明していきます。
ダウンと肌が直接触れないようにする
ダウンジャケットと肌が直接触れないように着用して、汚れが溜まることを防ぐ方法です。
ダウンと肌が触れないようにするには、
- マフラーやストールを巻いておく。
- インナーにタートルネックを着る。
などの方法があります。
単純ですが、ダウンが活躍する冬場はこうしたアイテムを取り入れやすく、効果的な方法です。
防水スプレーを塗布する
ダウンジャケットに防水スプレーを塗布しておくことで、汗や皮脂をしみ込みにくくすることができます。
スプレーした部分って肌に直接触れても大丈夫なの?
スプレー成分自体にアレルギーがなければ大丈夫です。
防水スプレーを塗布したら、きちんと乾かしてから着用しましょうね。
これについては、例えば襟汚れ防止用の専用スプレーなども販売されていますが、仕組みとしては防水スプレーと同じようにフッ素系樹脂を塗ることで汚れを防止するものです。
なので、防水スプレーを塗布しても、専用の汚れ防止スプレーと同じような効果を得ることができます。
防水スプレーを使用する際の注意
防水スプレーを使用する際は必ず屋外の風通しのいい場所で行うようにしましょう。
防水スプレーを吸引することによる事故は毎年報告されているそうです。
その他、本体に記載してある注意点をよく読み、正しく使用するようにしてください。
また、防水スプレーにはフッ素系とシリコン系がありますが、ダウンジャケットに使うならフッ素系がおすすめです。
詳しくは以下の記事をご覧になってみてください。
ダウンジャケット襟汚れのまとめ
ダウンジャケットの襟汚れに関する情報をまとめてみました。
どんな汚れでも放置しておくと臭いや劣化の原因となるので、事前に予防策を打っておいたり、気になってきた場合には早めの洗濯やクリーニングが必要です。
例えば当サイトでたびたび紹介しているHIRAISHIYAクリーニングでは、ダウンをクリーニングすると同時に撥水加工を行ってくれるので、ただ単にクリーニングするよりもダウンを劣化し辛くしてくれます。
汚れてしぼんでしまったダウンでも、しっかりと汚れを落とすことで復活する可能性があるので、気になる方は一度見てみてくださいね。
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